
更新プログラムをダウンロードしています
これには数分かかることがあります。
おい、時空歪んでるぞ、竜宮城か、精神と時の部屋か、
もうこっちの世界は何時間も経ってるぞ、と。
さてそれでも組織人としてはこの問題を解決しなくてはなりません
>>時間がない方は、
目次2 最も効果的な解決方法:更新プログラムのダウンロードをスキップする
また、インストール中に、我慢できず電源を落としたり強制終了してしまった方は、
目次4.アップグレードをキャンセルした場合の対処法
をご参照いただくとよいかと思います。
問題の症状と判断基準
アップグレードが停止しているかの確認方法
以下の症状が複数当てはまる場合、更新プロセスが実際に停止している可能性が高いです。
- 進捗バーが同じパーセンテージで2時間以上動かない
- ハードディスクのアクセスランプが点滅していない(デスクトップPCの場合)
- タスクマネージャーでCPU使用率が1%未満で推移している
- 「数分かかることがあります」というメッセージが1時間以上表示されている
- 画面に何も変化がなく、音も聞こえない
待機時間の正確な目安
アップグレードの所要時間はPCの性能とストレージの種類によって大きく異なります。
通常の月例更新の場合
- SSD搭載PC: 30分〜1時間
- HDD搭載PC: 1〜2時間
大型アップデート(バージョンアップグレード)の場合
- SSD搭載PC: 1〜3時間
- HDD搭載PC: 3〜6時間
- 5年以上前のPC: 6時間以上かかる場合もあり
対処が必要な判断基準
以下の条件を満たす場合、問題が発生していると判断できます:
- 4時間以上進捗がない
- ディスクアクティビティ(アクセスランプの点滅)が見られない
- 画面表示に一切の変化がない
最も効果的な解決方法:更新プログラムのダウンロードをスキップする
推奨度: 高
この方法は、Windows 11のセットアップ時に提供されるMicrosoft公式のオプションを使用します。多くのユーザーから効果があったと報告されている最も安全で確実な方法です。
具体的な手順
- Windows 11セットアップを開始するインストールアシスタントまたはメディア作成ツールを使用してセットアップを開始します。
- 更新オプションを変更する「次へ」を押す前に、画面下部にある「セットアップでの更新プログラムのダウンロード方法の変更」というリンクをクリックします。

セットアップでの更新プログラムのダウンロード方法の変更
- 「今は実行しない」を選択する「更新プログラム、ドライバー、オプション機能の入手」という項目で、「今は実行しない」を選択します。

「更新プログラム、ドライバー、オプション機能の入手」という項目で、「今は実行しない」を選択
- アップグレードを続行する「次へ」をクリックしてアップグレードプロセスを続行します。
この方法が効果的な理由
- ネットワークエラーの回避: 更新プログラムの事前ダウンロードをスキップすることで、ネットワーク接続の問題やタイムアウトを回避できます
- キャッシュ問題の解消: 破損したダウンロードキャッシュが原因の停止を防ぎます
- 自動更新: アップグレード完了後、Windows Updateが自動的に最新の更新プログラムを適用します
- 安全性: Microsoft公式が提供する正規のオプションです
重要な注意事項
「今は実行しない」を選択しても、セキュリティに問題はありません。Windows 11のインストール後、Windows Updateを通じて最新の更新プログラムが自動的に適用されます。アップグレード完了後は必ずWindows Updateを実行してください。
その他の効果的な解決方法
解決方法2: Windows Updateコンポーネントのリセット
Windows Updateの内部コンポーネントをリセットすることで、破損したキャッシュファイルや設定を初期化します。
実行手順
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
- スタートメニューで「cmd」と検索
- 「コマンドプロンプト」を右クリック
- 「管理者として実行」を選択
- 以下のコマンドを順番に実行する各コマンドの後でEnterキーを押してください:
net stop bits net stop wuauserv net stop cryptsvc ren %systemroot%\SoftwareDistribution SoftwareDistribution.old ren %systemroot%\System32\catroot2 catroot2.old net start bits net start wuauserv net start cryptsvc - PCを再起動するすべてのコマンドが正常に実行されたら、PCを再起動してアップグレードを再実行してください。
警告: コマンド実行前に必ずお読みください
- このコマンドはWindows Updateのキャッシュをリセットします
- 実行中は他のプログラムを閉じてください
- コマンドは正確にコピー&ペーストしてください
- 不明な場合は専門家に相談してください
解決方法3: システムファイルの修復
システムファイルの破損がアップグレードの停止を引き起こしている場合があります。以下の手順で修復を試みます。
ステップ1: DISMコマンドでシステムイメージを修復
- 管理者権限でコマンドプロンプトを開く
- 以下のコマンドを実行(完了まで10〜30分かかる場合があります):
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
ステップ2: システムファイルチェッカーを実行
- DISMが完了したら、続けて以下のコマンドを実行:
sfc /scannow - スキャンが完了したらPCを再起動
これらのコマンドは、Windowsの重要なシステムファイルをチェックし、破損があれば自動的に修復します。
解決方法4: トラブルシューティングツールの実行
Windowsに組み込まれている自動トラブルシューティングツールを使用します。
実行手順
- 「設定」を開く(Windowsキー + I)
- 「システム」→「トラブルシューティング」→「その他のトラブルシューティングツール」を選択
- 「Windows Update」を見つけて「実行」をクリック
- 画面の指示に従って問題を診断・修復
解決方法5: クリーンブートでのアップグレード実行
サードパーティ製のプログラムやサービスがアップグレードを妨げている可能性がある場合、クリーンブート環境でアップグレードを試みます。
クリーンブートの手順
- 「msconfig」を検索して「システム構成」を開く
- 「サービス」タブを選択
- 「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェック
- 「すべて無効」をクリック
- 「スタートアップ」タブで「タスクマネージャーを開く」をクリック
- 各スタートアッププログラムを無効化
- PCを再起動してアップグレードを実行
注意
クリーンブートは通常の起動状態に戻すことができます。アップグレード完了後は、システム構成で変更した設定を元に戻してください。
アップグレードをキャンセルした場合の対処法
キャンセル後に起こること
アップグレードを中断すると、「セットアップを終了する前にクリーンアップしています」というメッセージが長時間表示される場合があります。これは正常なプロセスです。
クリーンアッププロセスの待機時間
- 通常の場合: 30分〜2時間
- 低スペックPCの場合: 2〜4時間
重要: 強制終了について
クリーンアップ中の強制終了は推奨されません。最低でも2時間は待機してください。強制終了するとシステムファイルが破損し、Windowsが起動しなくなる可能性があります。
やむを得ず強制終了した場合の復旧手順
強制終了後にWindowsが正常に起動した場合、以下の手順でクリーンアップを完了させます:
手順1: ディスククリーンアップの実行
- エクスプローラーを開く(Windowsキー + E)
- Cドライブを右クリックして「プロパティ」を選択
- 「ディスクのクリーンアップ」をクリック
- 「システムファイルのクリーンアップ」をクリック
- 以下の項目にチェックを入れる:
- 一時Windowsインストールファイル
- Windows Updateのクリーンアップ
- 以前のWindowsのインストール(ある場合)
- 「OK」をクリックして実行
手順2: システムファイルの整合性チェック
強制終了後は、解決方法3で説明したDISMとSFCコマンドを実行してシステムファイルの整合性をチェックしてください。
手順3: PCを再起動してアップグレードを再実行
クリーンアップとシステムチェックが完了したら、PCを再起動し、本記事の「最も効果的な解決方法」を使用してアップグレードを再実行してください。
事前準備と予防策
アップグレード前の必須チェックリスト
以下の準備を行うことで、アップグレードの成功率が大幅に向上します:
1. システム要件の確認
Windows 11の最小要件を満たしているか確認してください:
- プロセッサ: 1GHz以上で2コア以上の64ビット互換プロセッサまたはSoC
- RAM: 4GB以上(推奨8GB以上)
- ストレージ: 64GB以上の空き容量
- システムファームウェア: UEFI、セキュアブート対応
- TPM: TPM 2.0
- グラフィックスカード: DirectX 12以上(WDDM 2.0ドライバー)
システム要件の確認方法
Microsoft公式の「PC正常性チェックアプリ」を使用すると、お使いのPCがWindows 11に対応しているか簡単に確認できます。Microsoftの公式サイトからダウンロード可能です。
2. ストレージ空き容量の確保
- 最低必要容量: 20GB
- 推奨容量: 30GB以上
- 理想的な容量: システムドライブ全体の20%以上の空き
空き容量を確保する方法:
- 不要なアプリケーションのアンインストール
- 大容量ファイルの外付けストレージへの移動
- ディスククリーンアップの実行
- ごみ箱を空にする
- ダウンロードフォルダの余計なファイルを削除する(ここに過去からのダウンロードファイルが膨大に溜まっていると思われます)
3. 重要データのバックアップ
これは最も重要な準備です。アップグレード中に予期しない問題が発生した場合に備えて、必ず重要なデータをバックアップしてください。
バックアップすべきデータ:
- ドキュメント、写真、動画などの個人ファイル
- ブラウザのブックマーク
- メールデータ
- アプリケーションの設定ファイル
バックアップ方法の選択肢:
- 外付けハードディスクやUSBメモリへのコピー
- クラウドストレージ(OneDrive、Google Drive等)の使用
- Windowsのバックアップ機能の使用
4. 外部デバイスの取り外し
以下のデバイスを一時的に取り外してください:
- USBメモリ、外付けHDD/SSD
- プリンター
- スキャナー
- Webカメラ
- ゲームコントローラー
- その他の周辺機器(マウスとキーボードは除く)
5. セキュリティソフトの一時無効化
サードパーティ製のウイルス対策ソフトやファイアウォールがアップグレードを妨げる場合があります。どうしてもインストールがうまくいかない場合は、アップグレード前に一時的に無効化することを検討してください。
注意
セキュリティソフトを無効化する場合は、アップグレード完了後、必ず再度有効化してください。また、無効化中はインターネットの閲覧を控えることをお勧めします。
6. 電源環境の確保
- ノートPC: 必ずACアダプターを接続し、フル充電の状態で開始
- デスクトップPC: 無停電電源装置(UPS)の使用を推奨
- アップグレード中は電源を切らないでください
7. ネットワーク接続の安定化
- 可能な限り有線LAN接続を使用
- Wi-Fi使用時は、ルーターの近くで実行
- 他のデバイスでの大容量ダウンロードを停止
- ネットワークが不安定な場合は、オフラインでのアップグレードを検討
エラーコード別対処法
アップグレード中に特定のエラーコードが表示された場合、以下の対処法を試してください:
エラー 0x8024402c: ネットワーク接続エラー
原因
- インターネット接続の問題
- ファイアウォールやプロキシによるブロック
- Windows Updateサーバーへの接続失敗
対処法
- インターネット接続を確認(ブラウザで他のサイトが開けるか確認)
- 有線LAN接続に切り替える
- ファイアウォール設定を一時的に確認
- プロキシ設定を無効化:
- 設定 → ネットワークとインターネット → プロキシ
- 「自動プロキシセットアップ」をオフ
- ルーターを再起動
エラー 0x80070057: パラメーターエラー
原因
- システムの日時設定が不正確
- Windows Updateコンポーネントの破損
- レジストリの問題
対処法
- 日時設定を確認して修正:
- 設定 → 時刻と言語 → 日付と時刻
- 「時刻を自動的に設定する」をオン
- 解決方法2(Windows Updateコンポーネントのリセット)を実行
- PCを再起動してアップグレードを再実行
エラー 0xC1900101: ドライバー競合
原因
- 互換性のないドライバー
- 外部デバイスの干渉
- 古いドライバーソフトウェア
対処法
- すべての外部デバイスを取り外す(マウスとキーボードを除く)
- デバイスマネージャーで黄色い警告マークのあるデバイスを確認
- 問題のあるドライバーをアンインストールまたは更新
- 特に以下のドライバーを確認:
- グラフィックドライバー
- ネットワークアダプター
- オーディオドライバー
- 解決方法5(クリーンブート)を試す
エラー 0x80070002: ファイル不足
原因
- 必要なシステムファイルが見つからない
- ディスクエラー
- Windows Updateのキャッシュ破損
対処法
- 解決方法3(システムファイルの修復)を実行:
- DISMコマンド
- SFCコマンド
- ディスクエラーチェックを実行:
chkdsk C: /F /R(管理者権限のコマンドプロンプトで実行、再起動が必要)
- 解決方法2(Windows Updateコンポーネントのリセット)を実行
エラー 0x800F0922: ディスク容量不足
原因
- システムドライブの空き容量不足
- 一時ファイルの蓄積
対処法
- ディスククリーンアップを実行
- 不要なアプリケーションをアンインストール
- 大容量ファイルを外部ストレージに移動
- ストレージセンサーを実行:
- 設定 → システム → 記憶域
- 「ストレージセンサー」をオン
- 「今すぐ空き領域を増やす」を実行
- 最低30GB以上の空き容量を確保
よくある質問
Q1: アップグレードはどのくらい待てばよいですか?
A: 一般的な目安は以下の通りです:
- SSD搭載PC: 1〜3時間
- HDD搭載PC: 3〜6時間
- 5年以上前のPC: 6時間以上かかる場合もあります
ただし、4時間以上進捗がなく、ディスクアクティビティ(アクセスランプの点滅)も見られない場合は、問題が発生していると判断できます。その場合は本記事の解決方法を試してください。
Q2: 「今は実行しない」を選んでも安全ですか?セキュリティは大丈夫?
A: はい、完全に安全です。この選択肢はMicrosoft公式が提供する正規のオプションです。アップグレード完了後、Windows Updateが自動的に最新の更新プログラム(セキュリティパッチを含む)を適用しますので、セキュリティ上の問題はありません。アップグレード完了後は必ずWindows Updateを実行してください。
Q3: 何度試しても同じところで止まります。どうすればいいですか?
A: 同じ場所で繰り返し停止する場合は、以下を順番に試してください:
- システム要件の再確認: PC正常性チェックアプリでWindows 11の要件を満たしているか確認
- ドライバーの更新: 特にグラフィック、ネットワーク、チップセットドライバーを最新版に更新
- メディア作成ツールで新規作成: USBメモリまたはDVDにインストールメディアを作成し、そこからアップグレード
- オフラインでのアップグレード: インターネット接続を切断した状態でアップグレードを試す
- クリーンブート: 解決方法5を参照してクリーンブート環境で実行
それでも解決しない場合は、ハードウェアの問題(HDDの不良セクタ、メモリエラーなど)の可能性があります。専門家への相談を検討してください。
Q4: アップグレードに失敗した場合、元のWindows 10に戻せますか?
A: はい、条件付きで戻すことができます:
- アップグレード完了後10日以内: 設定 → システム → 回復 → 「復元」から簡単に戻せます
- 10日経過後: 「以前のバージョンのWindows」フォルダーが自動削除されるため、クリーンインストールが必要
ただし、Windows 11はアップグレード中に自動復旧機能を備えているため、致命的な失敗が発生した場合は自動的に元の環境に戻ります。それでも念のため、アップグレード前に必ずデータのバックアップを取ってください。
Q5: アップグレード中に電源が切れてしまいました。どうすればいいですか?
A: まず落ち着いて以下の手順を試してください
- PCの電源を入れる
- 自動修復が開始されるのを待つ(通常は自動的に開始されます)
- 自動修復が完了しない場合、Windows回復環境が表示されたら:
- 「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「システムの復元」を選択
- または「スタートアップ修復」を実行
- Windowsが起動したら、解決方法3(システムファイルの修復)を実行
- その後、アップグレードを再実行
Q6: Windows 11にアップグレードしたら動作が遅くなりました
A: アップグレード直後は以下の理由で一時的に動作が遅くなることがあります:
- バックグラウンドでのインデックス作成
- Windows Updateのダウンロードと適用
- ドライバーの最適化
改善方法:
- 24時間程度様子を見る(バックグラウンド処理が完了するまで)
- すべての更新プログラムを適用
- 不要なスタートアッププログラムを無効化
- ディスククリーンアップを実行
- 視覚効果を軽減:設定 → システム → バージョン情報 → システムの詳細設定 → パフォーマンス オプション → 「パフォーマンスを優先する」
Q7: 46%や91%で止まるのはなぜこの数字なのですか?
A: これらの進捗率は、Windows Updateプロセスの特定のステージを表しています:
- 46%〜48%: 更新プログラムのダウンロードとインストール準備の段階
- 87%〜91%: システムファイルの置き換えと設定の移行段階
これらの段階では大量のファイル操作やネットワーク通信が発生するため、問題が起きやすくなっています。特にネットワーク環境が不安定な場合やストレージの読み書き速度が遅い場合に停止しやすくなります。
Q8: 古いPCでもWindows 11にアップグレードできますか?
A: 公式にサポートされているのは以下の要件を満たすPCのみです:
- Intel第8世代以降、またはAMD Ryzen 2000シリーズ以降
- TPM 2.0搭載
- UEFI、セキュアブート対応
要件を満たしていないPCでも非公式な方法でインストールは可能ですが、以下のリスクがあります:
- セキュリティアップデートが受けられない可能性
- パフォーマンスの低下
- 互換性の問題
- 将来のアップデートで問題が発生する可能性
要件を満たしていない場合は、Windows 10を使い続けることをお勧めします(Windows 10のサポートは2025年10月まで)。
高度なトラブルシューティング
ログファイルの確認方法
アップグレードが失敗する原因を詳しく調べたい場合、Windowsのログファイルを確認できます。
主要なログファイルの場所
C:\$WINDOWS.~BT\Sources\Panther\setupact.log– セットアップのアクティビティログC:\Windows\Panther\UnattendGC\setupact.log– アップグレード処理の詳細ログC:\Windows\Logs\CBS\CBS.log– コンポーネントベースサービスのログ
ログファイルの開き方:
- エクスプローラーで上記のパスに移動
- ログファイルを右クリック → 「プログラムから開く」→ 「メモ帳」を選択
- ファイル内で「Error」や「Failed」を検索
ヒント
ログファイルは技術的な内容が多く、一般ユーザーには理解しにくい場合があります。エラーメッセージをコピーしてMicrosoft コミュニティフォーラムで検索すると、同じ問題を経験した他のユーザーの解決策が見つかることがあります。
レジストリ設定の確認(上級者向け)
警告
レジストリの編集は慎重に行ってください。誤った変更はシステムを起動不能にする可能性があります。必ずレジストリのバックアップを取ってから作業してください。
Windows Updateの設定を確認する
- Windowsキー + R で「ファイル名を指定して実行」を開く
- 「regedit」と入力してEnter
- 以下のパスに移動:
HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows\WindowsUpdate - 「DisableWindowsUpdateAccess」という値が「1」になっている場合は「0」に変更
Windows Updateメディエーターサービスの確認
このサービスが正常に動作していないと、アップグレードが失敗する場合があります。
確認手順
- Windowsキー + R で「services.msc」を実行
- 以下のサービスを確認:
- Windows Update
- Windows Update Medic Service
- Background Intelligent Transfer Service (BITS)
- Cryptographic Services
- 各サービスが「実行中」で、スタートアップの種類が「自動」または「手動」になっているか確認
- 停止している場合は右クリック → 「開始」を選択
オフラインでのアップグレード方法
ネットワークの問題が原因でアップグレードが停止する場合、インストールメディアを使用したオフラインアップグレードが効果的です。
必要なもの
- 8GB以上のUSBメモリ(または空のDVD)
- 別のインターネット接続可能なPC
- Microsoftメディア作成ツール
手順
ステップ1: インストールメディアの作成
- Microsoft公式サイトから「メディア作成ツール」をダウンロード
- ツールを実行し、「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択
- 言語、エディション、アーキテクチャ(64ビット)を選択
- USBメモリを選択してメディアを作成
ステップ2: オフラインでアップグレード
- アップグレードするPCにUSBメモリを接続
- エクスプローラーでUSBメモリを開く
- 「setup.exe」をダブルクリック
- 「更新プログラムのダウンロード方法の変更」で「今は実行しない」を選択
- 画面の指示に従ってアップグレードを実行
メリット
- ネットワークエラーを完全に回避できる
- アップグレード時間が短縮される場合がある
- 複数のPCをアップグレードする場合に便利
まとめ
Windows 11へのアップグレードで更新プログラムが途中で止まる問題は、多くのユーザーが経験する一般的なトラブルです。しかし、本記事で紹介した方法を順番に試すことで、ほとんどの場合は解決できます。
解決の基本ステップ
- まず十分な待機時間を確保(2〜4時間、古いPCでは6時間以上)
- 「今は実行しない」オプションを使用(最も効果的で安全な方法)
- 問題が続く場合はWindows Updateコンポーネントをリセット
- システムファイルの修復を実行
- それでも解決しない場合はオフラインアップグレードを試す
重要なポイント
- アップグレード前に必ず重要なデータのバックアップを取る
- システム要件を満たしているか事前に確認する
- ストレージの空き容量を十分に確保する(推奨30GB以上)
- 外部デバイスを取り外す
- 安定した電源とネットワーク環境を確保する
- 焦らず、各手順を慎重に実行する
問題が解決しない場合
本記事の方法をすべて試しても問題が解決しない場合は、以下の選択肢があります:
- Microsoft公式サポートに連絡: 無料の電話サポートやチャットサポートが利用できます
- Microsoft コミュニティフォーラム: 同じ問題を経験した他のユーザーや専門家から助言を得られます
- PCメーカーのサポート: ハードウェア固有の問題の可能性がある場合
- 専門の修理業者: ハードウェアの故障が疑われる場合
サポートリソース
- Microsoft公式サポート: support.microsoft.com
- Microsoftコミュニティフォーラム: answers.microsoft.com
- Windows 11公式ドキュメント: docs.microsoft.com
免責事項
本記事の情報は2025年10月2日時点のものです。Windows 11のアップグレード手順やトラブルシューティング方法は、今後のアップデートで変更される可能性があります。
本記事で紹介する方法を実行する際は、必ず自己責任で行ってください。システム設定の変更やコマンドの実行により、予期しない問題が発生する可能性があります。重要なデータは必ず事前にバックアップを取ってください。
本記事の内容によって生じたいかなる損害についても、筆者は一切の責任を負いかねます。不明な点や不安な点がある場合は、専門家に相談することを強くお勧めします。














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