
2026年7月時点の最新情報:2025年10月のEdgeアップデート(バージョン141以降)で、「Internet Explorerモードで再読み込みする」のメニュー項目が個人利用のPCから正式に削除されました。バージョン142以降ではツールバーの「e」ボタンも表示できなくなっています。これは不具合ではなくMicrosoftによるセキュリティ対応の仕様変更です。ここでは、2026年現在も確実に動作する公式の設定手順と、消えたメニューを復活させる上級者向けの方法まで解説します。

まず自分の状況を確認:症状別の解決ルート早見表
お使いの環境によって取るべき対処が異なります。以下の表で自分の状況を確認してください。
| 症状・状況 | 原因 | 解決方法 |
|---|---|---|
| 「…」メニューに「Internet Explorerモードで再読み込みする」がない | Edge 141以降の仕様変更(削除は正常動作) | 本記事の「公式ルート」の手順へ |
| ツールバーの「e」ボタンが消えた/設定の「外観」にスイッチ自体がない | Edge 142以降の仕様変更(削除は正常動作) | 本記事の「公式ルート」の手順へ |
| 以前設定したのに、またEdgeモードで開くようになった | 登録サイトの30日有効期限切れ | 設定画面でサイトを再登録 |
| どうしてもワンクリックの再読み込みメニューを取り戻したい | — | 上級者向け:レジストリで復活(リスクあり) |
| 会社支給PCで「許可」がグレーアウトしている | IT部門のポリシー管理下 | IT管理者に相談(個人での変更は不可) |
なぜ消えた?2025年10月の仕様変更とその理由
今回の変更は不具合ではありません。Microsoftのブラウザーセキュリティチームが公式に発表した、意図的な機能削除です。
2025年8月、IEモードを悪用したサイバー攻撃が実際に確認されました。攻撃者は本物そっくりの偽サイトにユーザーを誘導し、ページ上の案内で「IEモードで再読み込み」するよう仕向けます。ユーザーがIEモードに切り替えると、Internet Explorerの旧式JavaScriptエンジン(Chakra)の未修正の脆弱性を突いてPCを乗っ取る、という手口です。
この攻撃を受けて、Microsoftは個人利用のPCから「ワンクリックでIEモードに切り替える入口」を削除しました。
- バージョン141.0.3517.0以降:「…」メニューから「Internet Explorerモードで再読み込みする」を削除
- バージョン142.0.3553.0以降:ツールバーのIEモードボタンと、ボタンを表示する設定項目を削除
つまり、Edgeを最新版に更新するほどメニューは消えます。「Edgeを更新すれば直る」という情報は現在では誤りですので注意してください。
一方で、設定画面からサイトを登録する方式と、企業のグループポリシーによる運用は今まで通り使えます。IEモード自体のサポートも少なくとも2029年まで継続と公表されています。
出典:Securing the Future: Changes to Internet Explorer Mode in Microsoft Edge(Microsoft公式・英語)
【公式ルート】設定画面からIEモードでサイトを開く方法【2026年最新・推奨】
2026年7月時点で、個人利用PCにおける唯一の公式手順です。所要時間は1〜2分です。
手順1:IEモードの再読み込みを「許可」する
- Microsoft Edgeを開く
- 右上の「…」(3点メニュー)→「設定」をクリック
- 左メニューから「既定のブラウザー」を選択
- 「Internet Explorer モードでサイトの再読み込みを許可」を探す
- ドロップダウンを「既定」⇒「許可」に変更
- 「再起動」ボタンを必ずクリック(クリックしないと設定が反映されません)

手順2:IEモードで開きたいサイトを登録する
- Edgeの再起動後、再び「設定」→「既定のブラウザー」を開く
- 「Internet Explorer モード ページ」の右にある「追加」ボタンをクリック
- IEモードで表示したいページのURLをコピペして「追加」をクリック
- 登録したサイトを開き直すと、IEモードで表示されます
💡 時短テクニックアドレスバーに「edge://settings/defaultbrowser」と入力すれば、設定画面に直接ジャンプできます。
重要:登録は30日で期限切れになります
この方法で登録したサイトには30日間の有効期限があります。期限が切れると自動的に通常のEdgeモードに戻るため、「急にIEモードで開かなくなった」ときは、まず期限切れを疑ってください。
- アドレスバーに「
edge://settings/defaultbrowser」と入力 - 「Internet Explorer モード ページ」の一覧で各サイトの有効期限を確認
- 期限が切れたサイトは、削除して再度「追加」する
30日期限は個人利用における仕様であり、無効化はできません。期限なしで運用したい場合は、後述の企業向けサイトリスト方式、またはレジストリによるポリシー設定が必要です。
【上級者向け】消えた「再読み込みする」メニューをレジストリで復活させる方法
「業務で毎日使うのに、30日ごとの再登録やURL登録の手間が現実的でない」という方向けの方法です。
Microsoftは今回の変更で、グループポリシーでIEモードを構成しているPC(=企業の管理対象PC)は削除の対象外としました。そして公式ブログの中で、個人のPCでも同じポリシー設定を行えば管理対象PCと同じ挙動になることを認めています。この仕組みを利用して、レジストリにEdgeの公式ポリシーを書き込むことで「Internet Explorerモードで再読み込みする」メニューを復活させます。
⚠️ 実行前に必ずお読みください
- この操作は、Microsoftが攻撃対策として塞いだ入口を自分の判断で開け直す行為です。前述のような偽サイトへの誘導攻撃に対して無防備になるリスクを理解した上で実行してください
- レジストリの誤編集はWindowsの動作不良につながります。必ず手順通りに、自己責任で行ってください
- 管理者権限が必要です。会社支給のPCでは絶対に行わず、IT部門に相談してください
- 将来のEdgeアップデートでこの方法が無効化される可能性があります
設定する内容:Microsoft公式ポリシー2つ
書き込むのは、Microsoftが公式に文書化している以下のEdgeポリシーです。出所不明の改造ではありません。
| ポリシー名(値の名前) | 効果 |
|---|---|
| InternetExplorerIntegrationReloadInIEModeAllowed | 「…」メニューに「Internet Explorerモードで再読み込みする」を復活させる |
| InternetExplorerModeToolbarButtonEnabled | ツールバーの「e」ボタン(IEモードボタン)を復活させる |
参考:Microsoft Edge ポリシーに関するドキュメント(Microsoft Learn)
手順:REGファイルで一括設定する
レジストリエディターを直接操作するより、REGファイル(設定内容を書いたテキストファイル)を使う方が階層の間違いがなく安全です。
- デスクトップなど任意の場所で右クリック→「新規作成」→「テキスト ドキュメント」
- メモ帳で開き、以下の内容をそのままコピペする
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge]
"InternetExplorerIntegrationReloadInIEModeAllowed"=dword:00000001
"InternetExplorerModeToolbarButtonEnabled"=dword:00000001
- ファイル名を「
ie-mode-fukkatsu.reg」など、拡張子を .reg にして保存(保存時に「ファイルの種類」を「すべてのファイル」にすること) - 保存したREGファイルをダブルクリック
- ユーザーアカウント制御と確認ダイアログが表示されるので、いずれも「はい」をクリック
- Edgeのアドレスバーに「
edge://restart」と入力してEdgeを再起動(ウィンドウを閉じるだけでは再起動になりません)
再起動後、「…」メニューに「Internet Explorerモードで再読み込みする」が復活していれば成功です。開きたいページを表示した状態でこのメニューをクリックすれば、従来通りIEモードに切り替わります。
元に戻す方法(設定の削除)
IEモードが不要になったら、必ず設定を削除して元のセキュリティ状態に戻してください。以下の内容で同様にREGファイルを作成し、ダブルクリックで実行後、Edgeを再起動します。
Windows Registry Editor Version 5.00
[HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Edge]
"InternetExplorerIntegrationReloadInIEModeAllowed"=-
"InternetExplorerModeToolbarButtonEnabled"=-
値の名前の後ろの「=-」は「この値を削除する」という意味です。
💡 補足ポリシーを設定すると、Edgeの設定画面の該当項目に「組織によって管理されています」と表示されることがあります。自分で設定したポリシーが有効になっている証拠であり、異常ではありません。
企業・組織での確実な運用方法
業務システムでIEモードが必須の場合、個人設定だけでは30日期限や設定消失のリスクがあります。IT部門による組織的な対応を推奨します。なお、今回の2025年10月の変更は、グループポリシーで管理されている企業PCには影響しません。
推奨される企業対応
1. エンタープライズモード サイトリストで自動化する
グループポリシーとXMLファイル(サイトリスト)を使用して、特定のURLを常にIEモードで開くよう設定できます。ユーザーが個別に設定する必要がなく、30日の有効期限も発生しません。
2. ユーザーマニュアルを整備する
今回のようなEdge側の仕様変更のたびに問い合わせが集中します。社員向けマニュアルと、ヘルプデスクのサポート体制を整えましょう。文末のメールテンプレートもご活用ください。
3. 2029年までの移行計画を策定する
IEモードのサポートは少なくとも2029年までと公表されていますが、今回のように利用手順が予告的に制限されていく流れは今後も続くと考えられます。それまでに以下を計画してください:
- IE依存の業務システムの洗い出し
- 最新ブラウザ対応へのシステム改修
- SaaS・クラウドサービスへの移行検討
- 段階的な更新スケジュール作成
【旧情報】以前使えていた方法(現在は利用不可)
過去にこの記事や他サイトで紹介されていた以下の方法は、2026年現在の個人利用PCでは使えません。設定項目自体が存在しないため、探しても見つかりません。
- 「…」メニュー→「Internet Explorerモードで再読み込みする」:バージョン141で削除(レジストリ設定をした場合のみ復活)
- ツールバーの「e」ボタンからの切り替え:バージョン142で削除
- 「設定」→「外観」→「Internet Explorerモード(IEモード)ボタン」のスイッチ:バージョン142で設定項目ごと削除
- インターネットオプション(inetcpl.cpl)経由で独立したIE11を起動する裏技:Microsoftがこの種の抜け道を順次塞いでおり、現行のWindows 11では動作が確認できません。サポート終了済みIE11の直接起動はセキュリティ上も推奨できないため、本記事では削除しました
よくある質問(FAQ)
Q1:「許可」の選択肢が表示されない・グレーアウトしています
A:以下を確認してください:
- Edgeが最新版になっているか(「…」→「ヘルプとフィードバック」→「Microsoft Edgeについて」で確認・更新)
- 会社支給PCの場合、IT部門のグループポリシーで制限されている可能性が高いです。個人で変更せず、IT管理者に相談してください
Q2:サイトを登録したのにIEモードで開きません
A:以下の順に確認してください:
- 「許可」に変更した後、「再起動」ボタンを押したか(Edgeを閉じただけでは反映されません)
- 登録したURLと実際に開いているURLが一致しているか(httpとhttpsの違い、wwwの有無に注意)
- 登録から30日が経過して期限切れになっていないか
Q3:IEモードで開いても業務システムが正常に動作しません
A:EdgeのIEモードは完全なIE11ではなく、一部の機能に制限があります:
- ActiveXコントロール:一部のコントロールは動作しない可能性があります
- 古いJavaアプレット:サポートされていません
- 特定のプラグイン:動作保証がありません
システム提供元に「EdgeのIEモードでの動作可否」を確認するのが確実です。
Q4:30日ごとに設定が消えるのを防げますか?
A:個人利用の設定画面からの登録では、30日の有効期限は仕様であり回避できません。期限なしで運用するには、企業向けのサイトリスト(グループポリシー+XML)を使うか、上級者向けのレジストリ設定でメニューを復活させて都度切り替える方法になります。
Q5:Windows UpdateやEdgeの更新のたびに設定が消えます
A:更新のタイミングで設定や登録サイトの一覧がリセットされる事例が報告されています。アップデート後は以下を確認してください:
- 「許可」設定が維持されているか
- 「Internet Explorer モード ページ」の登録一覧が残っているか
- レジストリ設定をしている場合、メニューが表示されるか(消えていたらREGファイルを再実行)
まとめ:2026年以降もIEモードを安全に使い続けるために
状況別おすすめ方法
| 利用状況 | おすすめ方法 | 難易度 |
|---|---|---|
| 特定のサイトをIEモードで開きたい | 設定画面でサイト登録(公式ルート) | ★☆☆ |
| 30日ごとの再登録が手間 | 期限前の再登録を習慣化、または下記いずれか | ★☆☆ |
| ワンクリック切り替えを取り戻したい | レジストリでポリシー設定(リスク理解の上で) | ★★★ |
| 企業全体で恒久運用したい | グループポリシー + サイトリストXML | ★★★ |
重要な3つのポイント
- メニューやボタンの消失は不具合ではなく、2025年10月のセキュリティ対応による仕様変更です。Edgeの更新では直りません
- 個人PCの公式ルートは「設定画面でのサイト登録」のみ。30日期限に注意してください
- 2029年までにシステム移行を計画しましょう。利用手順の制限は今後も強まる可能性があります
🔒 セキュリティについて今回のメニュー削除は、実際にIEモードを悪用したPC乗っ取り攻撃が確認されたことへの対応です。IEモードを使い続ける場合は以下を守りましょう:
- IEモードで開くのは、自社の業務システムなど「素性の分かっているサイト」だけに限定する
- Webページ上の案内や表示に従ってIEモードへ切り替える操作は絶対にしない(攻撃の典型的な手口です)
- レジストリでメニューを復活させた場合、不要になったら必ず設定を削除する
- セキュリティソフトとWindowsを最新に保つ
- 早急にシステムの移行を計画する
さいごに
EdgeのIEモードは「消えた」のではなく「入口が公式に制限された」というのが2026年の正確な状況です。本記事の設定手順を使えば、必要なサイトを引き続きIEモードで開けます。ブックマークして、困った時にご活用ください。
IEモードのサポートは少なくとも2029年まで続きますが、今回のような制限強化は今後も予想されます。それまでに確実にシステム移行を完了させることをおすすめします。
📨 社内告知用メールテンプレート
以下の文面をコピーして、社内への周知にご利用ください。
件名:【重要】EdgeのIEモードのメニューが消えた場合の対処法(社内共有) 各位 お疲れ様です。 2025年10月以降のMicrosoft Edgeのアップデートにより、「Internet Explorer モードで再読み込みする」のメニュー項目およびツールバーのIEモードボタンが削除されています。 これはEdgeの不具合ではなく、Microsoftによるセキュリティ対応の仕様変更です。 業務システムをIEモードで利用している場合、今後は設定画面からの「サイト登録」による切り替えが必要です(登録は30日ごとに更新が必要です)。 対処方法・設定手順を以下の記事にまとめていますので、該当者は確認のうえ対応をお願いします。 ▼ 設定手順・詳細解説はこちら https://officehacklabs.com/open-internet-explorer ~Internet Explorerで開く方法 -インターネットエクスプローラーで再読み込みする が消えた!~ ※設定の変更に管理者権限が必要な場合があります。ご不明点はお問い合わせください。 --- 以上












コメント
IEモードで開くって、結構大変、でもシステム改修を伴うから企業は変更ができない、、でもIEじゃないと動かない、、まるで、電子書籍を読む環境があるのにやっぱり紙の本がいい、という感じですかね。
いずれにしてもこうやってマニュアルがあると、助かります、ありがとうございます。