
Excelで作業時間や勤務時間を集計していると、「27:00」や「48:30」といった24時間を超える時間を表示したい場面が出てきます。
しかし、通常の設定ではこれらが「03:00」「00:30」のように24時間で繰り上がってしまい、正確な時間管理ができません。
本記事では、Excelで24時間以上の時間(27時間など)を正確に表示・計算する方法を、初心者にもわかりやすく徹底解説します。
なぜ「27:00」や「48:00」が正しく表示されないのか?
Excelの標準の「時刻」表示形式(例:h:mm)は、1日=24時間として扱う仕様になっており、24時間を超えると自動的に「0時」に戻ります。
| 入力値 | 通常表示形式の結果 |
|---|---|
| 27:00 | 03:00 |
| 48:30 | 00:30 |
| 36:00 | 12:00 |
解決策:セルの表示形式を「[h]:mm」に変更
手順
- 対象のセルを選択
- 右クリック →「セルの書式設定」を選択
- 「表示形式」タブ →「ユーザー定義」を選択
- 「種類」に以下を入力:
[h]:mm - 「OK」をクリック
「[h]:mm」とは?
角括弧をつけることで、時間が24時間でリセットされずに累計表示されます。
| 時間 | 通常書式 (h:mm) | 累計書式 ([h]:mm) |
|---|---|---|
| 27:00 | 03:00 | 27:00 |
| 48:30 | 00:30 | 48:30 |
実例:27時間の勤務時間を正しく集計する
サンプルデータ
| 開始 | 終了 |
|---|---|
| 8:00 | 19:00 |
| 7:30 | 18:30 |
| 11:00 | 17:00 |
各行の勤務時間を引き算
=B1-A1合計時間を求める
=SUM(C1:C3)合計セルの表示形式を「[h]:mm」に変更すると、以下のように表示されます。
| 合計勤務時間 |
|---|
| 27:00 |
よくある質問(Q&A)
Q. 27:00が03:00になるのはなぜ?
A. 通常の「時刻」書式は24時間でリセットされるためです。[h]:mmで解決します。
Q. 合計が「1.13」のような小数で出るのは?
A. 書式が「標準」または「数値」の場合、1日=1として日数で表示されます。「[h]:mm」に変更してください。
Q. 古いExcelだと「[h]:mm」が使えない?
A. Excel 2007以降なら使えます。古いバージョンやGoogleスプレッドシートでは非対応の場合もあります。
応用テクニック
時間を10進数で表示したい場合
=合計時間 * 24セルの表示形式を「数値」に設定すれば、「27:30」→「27.50」のように10進数表示ができます。
条件付き書式で勤務超過を強調
「40時間を超えたら赤文字にする」などのルールも、[h]:mm形式で設定可能です。
まとめ
- 「[h]:mm」形式を使えば、24時間以上の時間も正しく表示できる
- 合計結果も「27:00」や「48:30」など、累積時間がそのまま出る
- 経過時間や勤務時間、プロジェクトの稼働記録にも最適
「Excelで27時間が表示できない…」と困ったら、まずはこの設定を試してみてください。
関連キーワード
- excel 27時間 表示
- excel 24時間以上の時間を表示
- excel 勤務時間 48時間
- excel 経過時間 24時間以上
- excel 合計時間 リセットされない












コメント