
- この記事はこんな人におすすめ
- まず最初に:50%削減が現実になる“考え方”
- テクニック1:VLOOKUPは“卒業”ではなく「用途を限定」して最強にする
- テクニック2:XLOOKUPで“壊れない参照”にする(置き換えるだけで時短)
- テクニック3:SUMIFS/COUNTIFS/AVERAGEIFSで“条件集計”を自動化(定型作業をなくす)
- テクニック4:IFを“入れ子で頑張る”より、判定を分解してラクする
- テクニック5:TEXTで「日付・金額の見た目」を固定して、報告文を自動生成する
- テクニック6:FILTERで“抽出表”を別に作る(オートフィルタ作業をなくす)
- テクニック7:UNIQUEで“名寄せ・重複削除”を自動化する
- テクニック8:INDEX+MATCHは「古いけど現役」—環境差のある現場で強い
- テクニック9:条件付き書式(データバー)で“見える化”を自動化する
- テクニック10:ショートカットは“関数の効果”を倍にする(時短の最後の一押し)
- いちばん失敗しない「自動化の進め方」(迷ったらこの順番)
この記事はこんな人におすすめ
- 毎日Excelで集計・突合・コピペをしていて、だいたい同じ作業を繰り返している
- VLOOKUPは知っているが、「壊れない仕組み」にできていない
- マクロ(VBA)は避けたい。できれば関数だけで完結したい(担当変わったら、メンテできまへんがな!)
- データの抽出や一覧作成を“その都度”やっていて時間が溶ける
- 「どこを自動化すれば一番ラクになるのか」が分からない(無駄な時間をかけてることすら気が付けていない地獄)
まず最初に:50%削減が現実になる“考え方”
「作業時間を50%削減」は、派手な裏技で達成するものではなく、“定型作業”の置き換えで達成するのがいちばん堅いです。
- 1日30分の集計(コピペ・抽出・照合)×月20日=月10時間
- 関数化して“入力→自動反映”にすると、月5時間以下まで落としやすい
このあと紹介する10個は、全部「よくある手作業」を潰すためのテクニックです。
テクニック1:VLOOKUPは“卒業”ではなく「用途を限定」して最強にする
VLOOKUPは古い、という言い方もされますが、実務ではまだまだ使えます。コツは「用途を限定」すること。
向いている用途
- 商品コード → 商品名、単価など右側の列を引っ張る
- マスタが固定で、列の挿入削除がほぼ起きない
すぐ使える式(完全一致)
=VLOOKUP(A2, 商品マスタ!$A:$D, 2, FALSE)
つまずきポイント(ここだけ押さえる)
- 最後の引数はFALSE(完全一致)を基本にする(近似一致は事故りやすい)
- 列番号(2,3,4…)は、列を追加するとズレる=壊れやすい
「VLOOKUPが壊れる」の正体は、たいてい列番号のズレです。次のXLOOKUP/INDEX+MATCHに置き換えると一気に安定します。
テクニック2:XLOOKUPで“壊れない参照”にする(置き換えるだけで時短)
XLOOKUPは、VLOOKUPで起きがちな事故(列追加で壊れる、左側が取れない、エラー処理が面倒)をまとめて消せる関数です。
すぐ使える式(見つからないときも綺麗)
=XLOOKUP(A2, 社員マスタ!$A:$A, 社員マスタ!$E:$E, "該当なし")
- 「列番号」ではなく、返す範囲を直接指定するので壊れにくい
- エラーをIFERRORで包む必要が減る
- 左方向の参照もできる
「VLOOKUPは使えるけど自動化できていない」人は、まずここをXLOOKUPに置き換えるだけで、かなりラクになります。(とは言いながらも、VLOOKUP関数の考え方を理解できないと上位互換のXLOOKUPの理解が進まないため、確実に理解しましょう。とても実務的で便利な関数です)
テクニック3:SUMIFS/COUNTIFS/AVERAGEIFSで“条件集計”を自動化(定型作業をなくす)
実務の集計で本当に多いのはこれです:
- 東京支店だけの売上
- 今月だけの件数
- 担当者別の平均単価
この手作業(フィルター→コピー→集計)を、関数で置き換えます。
売上合計(複数条件)
=SUMIFS(金額範囲, 支店範囲, "東京", 月範囲, "2026/1/*")
件数(複数条件)
=COUNTIFS(支店範囲, "東京", 月範囲, "2026/1/*")
平均(複数条件)
=AVERAGEIFS(金額範囲, 支店範囲, "東京", 月範囲, "2026/1/*")
テクニック4:IFを“入れ子で頑張る”より、判定を分解してラクする
IFの入れ子は、増えるほど読めなくなって壊れます。おすすめは「判定を分解」することです。
よくある例:ランク付け
=IF(B2>=100000,"S",IF(B2>=50000,"A",IF(B2>=30000,"B","C")))
悪くはないですが、ルールが増えると崩壊します。
ラクするコツ
- 判定用の列を1列作る(例:基準値、フラグ)
- IFは“最終表示”にだけ使う
「手作業をなくす」ために自動化したのに、数式のメンテで時間が溶けるのが一番もったいないです。(後進のためにも、数式で何をしているか、面倒でも分解してあげるほうがよいと思います。一番Excelが使えない人をターゲットに式を組む、です)
テクニック5:TEXTで「日付・金額の見た目」を固定して、報告文を自動生成する
地味ですが効きます。メールや報告書に貼るとき、日付や金額の見た目がズレると地味にストレスです。TEXTで整えます。これ、地味ながらExcel作業や分かりやすい資料作りのための土台となる技です。
曜日つきの日付
=TEXT(A2,"yyyy年m月d日(aaa)")
報告文を自動で作る
="売上は"&TEXT(B2,"#,##0")&"円、前年差は"&TEXT(C2,"+0;-0;0")&"円です。"
「定型文+数字」を毎回手で打つ作業が消えます。
テクニック6:FILTERで“抽出表”を別に作る(オートフィルタ作業をなくす)
FILTERは、抽出の定型作業を関数にできます。「抽出して別シートに貼る」が消えます。
支店が東京だけを抽出
=FILTER(A2:E100, B2:B100="東京", "該当なし")
複数条件(AND)
=FILTER(A2:E100, (B2:B100="東京")*(C2:C100>=50000), "該当なし")
テクニック7:UNIQUEで“名寄せ・重複削除”を自動化する
「重複の削除」を毎回クリックしているなら、UNIQUEで終わらせられます。
一意リストを作る
=UNIQUE(A2:A500)
FILTER×UNIQUE(条件抽出→重複なし)
=UNIQUE(FILTER(A2:A500, B2:B500="東京", "該当なし"))
テクニック8:INDEX+MATCHは「古いけど現役」—環境差のある現場で強い
XLOOKUPが使えない環境(職場のバージョン差)に当たると、INDEX+MATCHが頼りになります。VLOOKUPより壊れにくい設計にできます。
基本形
=INDEX(返したい範囲, MATCH(検索値, 検索範囲, 0))
例:社員番号から部署名を引く
=INDEX(部署列, MATCH(A2, 社員番号列, 0))
- 「列番号」がない=列の追加に強い
- 左方向も取れる
テクニック9:条件付き書式(データバー)で“見える化”を自動化する
数字を読む作業は時間がかかります。条件付き書式で、判断を速くします。
おすすめはデータバー
- 売上、達成率、工数など「大きいほど良い」数値に効く
- ひと目で大小がわかるので、確認時間が減る
テクニック10:ショートカットは“関数の効果”を倍にする(時短の最後の一押し)
関数で仕組みを作っても、手作業の入力が遅いと結局もったいないです。最低限これだけでOKです。
- Ctrl + D:上のセルをコピー(数式の縦展開が速い)
- Ctrl + R:左のセルをコピー(横展開が速い)
- Ctrl + Shift + L:フィルターON/OFF(確認が速い)
- F4:$固定(絶対参照)を切り替え(ミスが減る)
- Ctrl + T:テーブル化(自動化の土台になる)
いちばん失敗しない「自動化の進め方」(迷ったらこの順番)
- 毎日やってる手作業を1つだけ選ぶ(例:支店別集計)
- SUMIFS/COUNTIFSで集計を関数化して、貼り付け作業を消す
- 次に、XLOOKUP(またはINDEX+MATCH)で参照を自動化する
- FILTER/UNIQUEで抽出表を自動化し、コピペを消す
- 条件付き書式で確認の時間を削る
この順番で進めると、「難しい関数を覚える」より先に、成果(時間が戻る)が出ます。
実はその、小さな作業の自動化が大きな残業改善に繋がります。
ただし、、この社会はそれを浮かせた分、仕事を詰め込まれるので、立ち居振る舞いが難しいところですが。。












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