XSLファイルの開き方 完全ガイド【2025年最新版】|XML表示・電子公文書対応

XSLファイルの開き方

XSLファイルとは?基本知識を3分で理解

XSLファイル(拡張子.xsl)は、XMLで文書レイアウトを定義するスタイルシートファイルです。正確には「XSLT(Extensible Stylesheet Language Transformations)」と呼ばれることもあり、主に電子公文書や行政文書(年金機構など)で使用され、XMLファイルと組み合わせることで、データを見やすい形式で表示できます。

XSLファイルの特徴

  • XMLファイルとXSLスタイルシートの2つでワンセットになっている
  • XML文書を別の形式に変換するためのスタイルシート言語として機能
  • 政府機関や企業の公式文書でよく使用される
  • 通常はXMLファイルと同じフォルダ内に保存される

XSLファイルを開く方法【ブラウザ別完全解説】

Microsoft Edge(推奨方法)

Windows 11やWindows 10の最新環境では、Microsoft EdgeでInternet Explorerモードを使用する方法が最も確実です。

手順1: Internet Explorerモードの有効化

  1. 右上「メニュー」ボタンをクリックし、[設定]をクリック
  2. 「既定のブラウザ」を選択し、「Internet Explorer モードでサイトの再読み込みを許可」を有効にする
  3. ブラウザの再起動が必要なので、「再起動」ボタンを押下

手順2: XSLファイルの表示

  1. XMLファイルをEdgeで開く
  2. 右上「メニュー」ボタンを選択し、「その他のツール」>「Internet Explorerモードで再度読み込む」を選択
  3. 適切に表示される

Google Chrome での開き方

Chromeでは標準設定でXSLファイルが正しく表示されない場合がありますが、以下の方法で解決できます。

  1. Chromeでローカルファイルアクセスを許可する設定を行う
  2. XMLファイルとXSLファイルが同じフォルダにあることを確認
  3. XMLファイルをChromeにドラッグ&ドロップで開く
注意: 電子公文書のXML+XSL形式は、Webブラウザで表示する際にいくつかの制約があります。ブラウザによって表示結果が異なる場合があるため、複数のブラウザで試すことをお勧めします。

Safari(Mac)での開き方

Macユーザーの方は、以下の手順でXSLファイルを開けますが、SafariはXML+XSLの表示に制限があり、バージョンによっては正しく表示できない場合があります。確実な表示を求める場合は、ChromeやFirefoxなど他のブラウザの使用を推奨します。

  1. Safariを開く
  2. Safariの「開発」メニューから「ローカルファイルの制限を無効にする」を選択
  3. XMLファイルをSafariで開く
Mac推奨環境: Safariでうまくいかない場合は、Google ChromeやMozilla Firefoxをお試しください。これらのブラウザの方がXML+XSL表示の互換性が高くなっています。

XSLファイルが開けない時の解決方法

よくあるトラブルと対処法

問題1: 文字が羅列されて正常に表示されない

公文書のXMLファイルを保存しているフォルダ内に、XSLスタイルシートがあるかご確認ください。XMLファイルとXSLファイルが同じフォルダにない場合、正常に表示されません。

問題2: ブラウザで開けない

メモ帳、もしくはMicrosoft Edge(Internet Explorer モード)で開くと確認することができます。ブラウザで開けない場合は、まずメモ帳で内容を確認してみましょう。

問題3: ファイルが移動や削除されている

フォルダには、公文書を閲覧するための補助的なファイルも含まれますので、ファイルを移動する場合には、フォルダ内のファイルをすべて移動してください。

代替手段

  1. メモ帳での確認: XSLファイルの内容をテキストとして確認
  2. 専用ソフトの利用: XMLエディターやビューワーソフトを使用
  3. PDFファイルの確認: ZIPファイルを解凍するとフォルダが作成され、「PDF形式」または「XML形式」の公文書を閲覧することが可能です

電子公文書でXSLファイルが使用される理由

電子公文書は、紙の文書と同様に法的効力を持つ場合があり、デジタル署名や暗号化技術を用いることで、その信頼性や安全性が確保されます。XSLファイルは、このような重要な文書を統一された形式で表示するために使用されています。

XSLファイルのメリット

  • 文書の見た目を統一できる
  • データ(XML)と表示形式(XSL)を分離できる
  • 複数の出力形式に対応可能
  • 法的文書として信頼性が高い

Internet Explorer終了後の対応について

Microsoft社により発表されているとおり、現在Windows 10に搭載されている「Internet Explorer 11」(IE11)のサポートが2022年6月16日に終了しました。また、Windows 11では、IE11が無効化されており、利用することができない状態となっています。

しかし、Microsoft EdgeのInternet Explorerモードを使用することで、従来と同様にXSLファイルを開くことができます。この機能により、レガシーなWebアプリケーションや電子公文書も問題なく表示できます。

安心情報: MicrosoftはEdgeのIEモードについて、少なくとも2029年まではサポートを継続する予定であることを公式に発表しています。そのため、当面の間は安心してご利用いただけます。

よくある質問(FAQ)

Q: XSLファイルだけでは内容を確認できないのですか?

A: XSLファイルは表示形式を定義するファイルのため、単体では意味のある内容は表示されません。必ずXMLファイルとセットで使用する必要があります。

Q: スマートフォンでXSLファイルを開けますか?

A: スマートフォンでの表示は制限があります。Android標準ブラウザでは基本的に正しく表示されず、iPhoneのSafariでも同様です。一部の専用XMLビューワーアプリで開ける場合もありますが、正確な表示が保証されません。重要な電子公文書の確認にはPC環境での表示を強く推奨します。

Q: XSLファイルを編集することは可能ですか?

A: 技術的には可能ですが、電子公文書の場合は改ざん防止のため編集は推奨されません。内容確認のみに留めることをお勧めします。

Q: ZIPファイルで配信された公文書の開き方は?

A: ZIPファイルを解凍するとフォルダが作成され、「PDF形式」または「XML形式」の公文書を閲覧することが可能です。解凍後、フォルダ内のXMLファイルを上記の方法で開いてください。

まとめ

XSLファイルの開き方は、使用するブラウザや環境によって異なりますが、最も確実な方法はMicrosoft EdgeのInternet Explorerモードを使用することです。

重要なポイントをまとめると:

  • XSLファイルはXMLファイルとセットで使用する
  • Microsoft EdgeのIEモードが最も安全で確実
  • ファイルは同じフォルダ内に保存しておく
  • 問題が発生した場合はメモ帳での確認も有効

この記事の方法を参考に、XSLファイルを正しく開いて内容を確認してください。電子公文書は重要な書類である場合が多いため、適切な方法で表示・保管することが大切です。

著者
古見遊 正

流通業で働きながら、2005年からWindowsを使い続けている80年代生まれのサラリーマン。ExcelとPowerPointを極め、仕事の効率化を追求中。苦手だったWordも克服中!Excelを使いこなせるだけで周囲から『神扱い』されるけれど、そのせいで『システムに詳しい人』だと勘違いされがち。でも、それが新しい知識を得るきっかけになった。そんな経験を活かして、Excel・PowerPoint・Word・Windowsの時短ワザ&仕事術を発信中!

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