うに点々(ゔ・ヴ)の入力方法完全ガイド

ヴ
  1. 【結論】3秒で入力できる方法
  2. 基本の入力方法(VU入力)
    1. Windows / Mac 共通の手順
    2. ひらがな「ゔ」を入力する方法
  3. 代替入力方法(う+濁点)
    1. 入力手順
  4. ヴァ行の入力方法一覧
  5. スマホでの入力方法
    1. iPhone(iOS)
    2. Android
  6. 環境依存文字について【重要】
    1. ひらがなの「ゔ」は環境依存文字です
      1. 文字化けが起こる可能性がある場面
      2. 安全な代替方法
    2. UTF-8とShift-JISの違い
  7. 「ゔ」と「ヴ」の使い分け
    1. カタカナ「ヴ」の使用場面
    2. ひらがな「ゔ」の使用場面
    3. 国の方針(2021年)
  8. なぜ「ヴ」が生まれたのか
    1. 日本語に存在しなかった「V音」
      1. B音とV音の違い
    2. 歴史的な変遷
    3. よく使われる外来語の例
  9. よくあるトラブルと解決法
    1. Q1. VUと入力しても「ヴ」が出てこない
    2. Q2. Excelで「ゔ」が「?」や「□」と表示される
    3. Q3. メールで送ったら相手に文字化けして届いた
    4. Q4. Webサイトで「ゔ」が表示されない
    5. Q5. スマホで「ゔ」が入力できない
  10. Excelでの「ヴ」入力のベストプラクティス
    1. 推奨される方法
      1. 1. カタカナ「ヴ」を使用(最も推奨)
      2. 2. ファイル形式に注意
      3. 3. データ共有時のチェックリスト
  11. 上級者向けテクニック
    1. IME辞書登録で効率化
      1. Windows(Microsoft IME / Google日本語入力)
      2. Mac(日本語入力)
    2. ショートカットキーの活用
  12. まとめ:「うに点々」完全マスター
    1. 基本の入力方法(これだけ覚えればOK)
    2. 場面別の推奨表記
    3. 絶対に忘れないで
  13. 関連する入力方法
    1. 小さい文字(ぁ、ぃ、ぅ)
    2. 促音・拗音(っ、ゃ)
    3. 長音記号(ー)
  14. よくある質問(FAQ)
    1. 「ヴ」と「ブ」は同じ音ですか?
    2. 公式文書ではどちらを使うべきですか?
    3. 「ゔ」はいつ使うのが適切ですか?
    4. 「ヴ」を使うと洗練されて見えますか?
    5. 外国人の名前はどう表記すればいいですか?
    6. スマホの予測変換に「ヴ」が出てこない場合は?
    7. 「ヴ」の正式名称は何ですか?
  15. Wordでの「ヴ」入力と設定
    1. Microsoft Wordでの基本入力
    2. Wordの文字化け対策
    3. Word上での表記統一
  16. プログラミングでの「ヴ」の扱い
    1. 文字コードの指定
      1. Python
      2. JavaScript
      3. Java
    2. データベースでの保存
    3. 正規表現でのマッチング
  17. 印刷物での「ヴ」の扱い
    1. フォントによる表示の違い
    2. 印刷会社への入稿時の注意
  18. 教育現場での「ヴ」の扱い
    1. 小学校での指導
    2. 中学・高校での指導
    3. 日本語教育での扱い
  19. 「ヴ」に関する豆知識
    1. 「ヴ」を含む有名な言葉
    2. 世界の「V」音表記
    3. 「ヴ」が使われ始めた歴史的文献
  20. まとめ:「ヴ」を使いこなすために
    1. この記事で学んだこと
    2. 「ヴ」使用のゴールデンルール
    3. 最後に

【結論】3秒で入力できる方法

カタカナ「ヴ」の入力方法:V + U

ひらがな「ゔ」の入力方法:V + U → 変換

※日本語入力モード(ひらがなモード)で入力してください

 

 

基本の入力方法(VU入力)

Windows / Mac 共通の手順

  1. 日本語入力モード(ひらがなモード)をONにする
  2. キーボードで「V」キーを押す
  3. 続けて「U」キーを押す
  4. カタカナ「ヴ」が表示されます

重要:「ぶ」と入力して変換しても「ヴ」は出てきません。必ず V + U を使いましょう。

 

ひらがな「ゔ」を入力する方法

  1. V + U で「ヴ」を入力
  2. スペースキーを押して変換
  3. 変換候補の中から「ゔ」を選択

注意:ひらがなの「ゔ」は環境依存文字です。他のパソコンやスマホでは正しく表示されない可能性があります。

 

代替入力方法(う+濁点)

環境依存文字の問題を回避したい場合や、VU入力ができない環境では、この方法が便利です。

入力手順

  1. 「う」または「ウ」と入力
  2. 続けて「だくてん」と入力
  3. 変換すると「う゛」または「ウ゛」が表示されます

表示例:

  • う゛ぁいおりん
  • ウ゛ァイオリン

この方法は2文字分使用するため、「ヴ」より横幅が広くなりますが、ほとんどの環境で正しく表示されるメリットがあります。

ヴァ行の入力方法一覧

表示したい文字入力方法使用例
ヴァV + Aヴァイオリン、ヴァレンタイン
ヴィV + Iヴィーナス、ヴィジョン
V + Uヴェートーヴェン
ヴェV + Eヴェール、ヴェルサイユ
ヴォV + Oヴォーカル、ヴォルガ
ヴゥV + U → L + Uヴゥドゥー(稀な使用)

覚え方:「V」の後に母音(A・I・U・E・O)を続けるだけです。日本語のローマ字入力と同じ感覚で入力できます。

 

 

スマホでの入力方法

iPhone(iOS)

方法1:

  1. 日本語キーボードで「う」を長押し
  2. 候補の中から「ゔ」を選択

方法2:

  1. 「う」を入力
  2. 「゛」(濁点キー)をタップ

 

Android

方法1:

  1. 日本語キーボードで「う」を長押し
  2. 候補の中から「ゔ」を選択

方法2:

  1. 「う」を入力
  2. 「゛」(濁点キー)をタップ

機種やOSバージョンによって表示方法が異なる場合があります。濁点キーの位置は「や」「ゆ」「よ」の近くにあることが多いです。

 

 

環境依存文字について【重要】

ひらがなの「ゔ」は環境依存文字です

環境依存文字とは、特定の環境(OS、フォント、ソフトウェア)でしか正しく表示されない文字のことです。他の環境では文字化けしたり、「?」や「□」と表示される可能性があります。

文字化けが起こる可能性がある場面

  • Windows → Mac にメールを送信
  • 古いスマートフォンで閲覧
  • Webサイトに掲載
  • Excelファイルを共有

安全な代替方法

  1. カタカナ「ヴ」を使用(最も推奨)
  2. 「う゛」(う+濁点)を使用(2文字になるが互換性が高い)
  3. 「バ行」で代用(バイオリン、ビーナス等)

 

UTF-8とShift-JISの違い

文字コードひらがな「ゔ」カタカナ「ヴ」
UTF-8正しく表示正しく表示
Shift-JIS環境による正しく表示

現在のWebサイトの約98%がUTF-8を採用していますが、古いシステムやメールソフトではShift-JISが使われている場合があるため、注意が必要です。

 

 

「ゔ」と「ヴ」の使い分け

カタカナ「ヴ」の使用場面

  • 外来語の表記(一般的)
  • ビジネス文書
  • 公式な文章
  • 新聞、雑誌

使用例:ヴァイオリン、ヴィーナス、ヴェール、イヴ

 

ひらがな「ゔ」の使用場面

  • 子ども向け教材(全てひらがな)
  • 視覚障害者向け音声読み上げテキスト
  • 日本語学習者向け資料
  • 特殊な文脈

使用例:ゔぁいおりん、ゔぃーなす

国の方針(2021年)

文化審議会国語分科会の報告書では、原則として「バビブベボ」を使用し、「ヴ」をむやみに使用することは慎むとされています。

しかし、1991年の「外来語の表記」では、原語になるべく近く書き表そうとする場合に「ヴ」を使用することが容認されています。

 

なぜ「ヴ」が生まれたのか

日本語に存在しなかった「V音」

日本語には本来、英語の「V」に相当する有声唇歯摩擦音 [v] が存在しませんでした。明治時代に西洋文化が流入した際、この音をどう表記するかが大きな問題となりました。

B音とV音の違い

  • B音(バ行):両唇を使って発音。例:「バ」「ビ」「ブ」
  • V音(ヴァ行):下唇と上の歯を使って発音。例:「ヴァ」「ヴィ」「ヴ」

 

歴史的な変遷

明治時代:福澤諭吉が「ヴ」を考案。外来語の正確な発音を表記するため。

1954年:国語審議会がバ行表記を推奨。「バイオリン」「ビデオ」が主流に。

1991年:「ヴ」の使用を再容認。「ヴァイオリン」「ヴィーナス」も正式に認められる。

現在:バ行表記と「ヴ」表記が混在。どちらも正しい表記として認められている。

 

よく使われる外来語の例

原語(英語)バ行表記ヴ表記
Violinバイオリンヴァイオリン
Venusビーナスヴィーナス
Beethovenベートーベンベートーヴェン
Vocalボーカルヴォーカル
Veilベールヴェール

 

よくあるトラブルと解決法

Q1. VUと入力しても「ヴ」が出てこない

解決策:

  1. 日本語入力モードになっているか確認してください
    • Windows:タスクバーの入力モード表示を確認(「あ」になっているか)
    • Mac:メニューバーの入力ソース表示を確認
  2. 半角英数モードだと「vu」と表示されるだけです
  3. IMEが正しく動作しているか確認してください
    • Windows:Microsoft IME、Google日本語入力など
    • Mac:日本語 – ローマ字入力

 

Q2. Excelで「ゔ」が「?」や「□」と表示される

解決策:

  1. カタカナ「ヴ」を使用してください(最も確実)
  2. Excelファイルを UTF-8形式で保存してください
    • 「ファイル」→「名前を付けて保存」→「CSVファイル(UTF-8)」を選択
  3. フォントを変更してみてください
    • メイリオ、游ゴシック、MS Pゴシックなど

Q3. メールで送ったら相手に文字化けして届いた

解決策:

  1. カタカナ「ヴ」を使用してください
  2. または「う゛」(う+濁点)を使用してください
  3. メールの文字エンコーディングを UTF-8 に設定してください
    • Outlook:「ファイル」→「オプション」→「詳細設定」→「国際対応オプション」
    • Gmail:自動的にUTF-8が使用されます
  4. ビジネスメールでは バ行表記(バイオリン、ビーナス)を使用するのが無難です

Q4. Webサイトで「ゔ」が表示されない

解決策:

  1. HTMLファイルの文字コード宣言を確認してください
    • <meta charset=”UTF-8″> が記述されているか
  2. サーバーの文字コード設定を確認してください
  3. 確実に表示させたい場合はカタカナ「ヴ」を使用してください
  4. またはHTMLエンティティを使用してください
    • ゔ → &#12436;
    • ヴ → &#12532;

Q5. スマホで「ゔ」が入力できない

解決策:

  1. 「う」を長押ししてください
    • フリック入力で「う」を入力後、指を離さずに長押し
    • 候補に「ゔ」が表示されます
  2. または「う」→「゛」(濁点)の順にタップしてください
  3. 機種やキーボードアプリによって操作が異なる場合があります
    • Gboard、Simeji、ATOK等のキーボードアプリを試してみてください

 

Excelでの「ヴ」入力のベストプラクティス

推奨される方法

1. カタカナ「ヴ」を使用(最も推奨)

入力方法:V + U

  • すべてのExcelバージョンで正しく表示
  • CSVエクスポート時も問題なし
  • 他のOffice製品との互換性も良好

2. ファイル形式に注意

  • .xlsx形式:UTF-8ベース、「ヴ」も「ゔ」も保存可能
  • .csv形式:「UTF-8 (コンマ区切り)」で保存すること
    • 「CSV (コンマ区切り)」はShift-JIS→文字化けの可能性
  • .xls形式(旧形式):なるべく使用を避ける

3. データ共有時のチェックリスト

  1. ファイル形式が .xlsx または UTF-8 CSV であることを確認
  2. 受信者の環境で表示テストを実施
  3. 文字化けリスクがある場合は バ行表記を併記
  4. 重要な書類では PDF変換 も検討

 

上級者向けテクニック

IME辞書登録で効率化

Windows(Microsoft IME / Google日本語入力)

  1. タスクバーの入力モードアイコンを右クリック
  2. 「単語の登録」または「辞書ツール」を選択
  3. 登録例:
    • 読み:「ゔぁ」→ 語句:「ヴァイオリン」
    • 読み:「べー」→ 語句:「ベートーヴェン」

Mac(日本語入力)

  1. 「システム環境設定」→「キーボード」→「ユーザ辞書」
  2. 「+」ボタンで新規登録
  3. 「入力」に読み、「変換」に語句を入力

ショートカットキーの活用

操作WindowsMac
カタカナ変換F7Control + K
ひらがな変換F6Control + J
半角カタカナ変換F8Control + ;

活用例:「vu」と入力後、F7キーを押すと即座に「ヴ」に変換できます。

 

まとめ:「うに点々」完全マスター

基本の入力方法(これだけ覚えればOK)

パソコン:V + U(日本語入力モードで入力)

スマホ:「う」を長押し、または「う」→「゛」

場面別の推奨表記

使用場面推奨表記
ビジネス文書カタカナ「ヴ」を使用
メール送信カタカナ「ヴ」またはバ行表記
Excel/CSVカタカナ「ヴ」+ UTF-8保存
Webサイトカタカナ「ヴ」+ UTF-8宣言
子ども向け教材ひらがな「ゔ」(環境依存に注意)

絶対に忘れないで

  • ひらがな「ゔ」は環境依存文字 → 他の環境で文字化けする可能性あり
  • カタカナ「ヴ」は安全 → ほぼすべての環境で正しく表示される
  • CSVはUTF-8で保存 → 「CSV (コンマ区切り)」だと文字化けする
  • 重要な文書ではバ行表記も検討 → 確実に伝わる方法を選ぶ

 

関連する入力方法

小さい文字(ぁ、ぃ、ぅ)

  • L + A → ぁ
  • L + I → ぃ
  • L + U → ぅ

促音・拗音(っ、ゃ)

  • L + T + U → っ
  • L + Y + A → ゃ

長音記号(ー)

  • -(ハイフンキー)をカタカナモードで入力

 

よくある質問(FAQ)

「ヴ」と「ブ」は同じ音ですか?

いいえ、厳密には異なる音です。

  • 「ブ」(バ行):両唇を閉じて発音する有声両唇破裂音 [b]
  • 「ヴ」(ヴァ行):下唇と上の歯で発音する有声唇歯摩擦音 [v]

ただし、多くの日本人は両者を区別せず、どちらも [b] で発音することが一般的です。そのため、実際の会話では「バイオリン」と「ヴァイオリン」は同じように聞こえることが多いです。

公式文書ではどちらを使うべきですか?

公式文書や正式な場面では、以下のガイドラインに従うことをおすすめします。

  1. 政府文書・公的文書:基本的にバ行表記(バイオリン、ビデオ)
  2. 学術論文:分野の慣例に従う(音楽学ではヴァイオリン、一般的にはバイオリン)
  3. ビジネス文書:カタカナ「ヴ」は容認されているが、相手の環境を考慮してバ行表記も検討
  4. 新聞・雑誌:媒体によって異なる(朝日新聞は基本的にバ行、音楽専門誌はヴ表記が多い)

「ゔ」はいつ使うのが適切ですか?

ひらがなの「ゔ」は以下の場合に限定して使用することをおすすめします。

  • 全文がひらがなで書かれた子ども向け教材
  • ひらがな練習用のテキスト
  • 視覚障害者向けの音声読み上げテキスト(フォントによる)
  • 日本語学習者向けの発音指導資料

上記以外の一般的な文章では、カタカナ「ヴ」またはバ行表記を使用するのが安全です。

「ヴ」を使うと洗練されて見えますか?

これは一概には言えません。場面や読者層によって印象が異なります。

  • 肯定的に捉えられる場合:音楽、芸術、ファッション、高級ブランドなどの分野では、原語に忠実な「ヴ」表記が洗練された印象を与えることがあります。
  • 中立または否定的に捉えられる場合:一般向けの文書や高齢者向けの資料では、読みにくさや気取った印象を与える可能性があります。

重要なのは、読者にとっての読みやすさと、文脈の適切性です。

外国人の名前はどう表記すればいいですか?

外国人の人名表記には以下のルールがあります。

  1. 本人の希望を尊重:本人が「ヴ」表記を希望している場合はそれに従う
  2. 慣例に従う:すでに定着している表記がある場合はそれを使用
    • 例:ベートーベン(一般的)/ ベートーヴェン(音楽専門分野)
  3. 一貫性を保つ:同じ文書内では表記を統一する
  4. 読者層を考慮:一般向けならバ行、専門家向けならヴ表記

スマホの予測変換に「ヴ」が出てこない場合は?

スマホの予測変換に「ヴ」が表示されない場合、以下の方法を試してください。

  1. 手動で1回入力:「う」長押し→「ゔ」を選択。一度使用すれば学習されて次回から予測候補に表示されます。
  2. ユーザー辞書に登録:
    • iPhone:設定 → 一般 → キーボード → ユーザ辞書
    • Android:設定 → システム → 言語と入力 → 単語リスト
  3. キーボードアプリを変更:Google日本語入力(Gboard)、Simeji、ATOKなどを試す

「ヴ」の正式名称は何ですか?

カタカナの「ヴ」には正式な名称があります。

  • 一般的な呼び方:「うに点々」「うに濁点」「ヴ」
  • 音声学的な名称:「有声唇歯摩擦音を表すカタカナ」
  • Unicode名称:KATAKANA LETTER VU(カタカナ文字ヴ)
  • 文字コード:U+30F4

ひらがなの「ゔ」も同様に以下の名称があります。

  • Unicode名称:HIRAGANA LETTER VU(ひらがな文字ゔ)
  • 文字コード:U+3094

 

Wordでの「ヴ」入力と設定

Microsoft Wordでの基本入力

Wordでも基本的な入力方法は同じです。

  1. 日本語入力モードで V + U を入力
  2. カタカナ「ヴ」が表示されます
  3. ひらがな「ゔ」に変換したい場合はスペースキーで変換

Wordの文字化け対策

Wordファイルを共有する際の注意点:

  1. 最新のWord形式(.docx)を使用:.doc形式は避ける
  2. フォントの埋め込み:
    • 「ファイル」→「オプション」→「保存」
    • 「ファイルにフォントを埋め込む」にチェック
  3. PDF変換:確実に表示させたい場合は「ファイル」→「エクスポート」→「PDF/XPSの作成」

Word上での表記統一

文書内の「ヴ」と「バ」行表記を統一したい場合:

  1. 「ホーム」タブ → 「置換」をクリック(または Ctrl + H)
  2. 「検索する文字列」に「ヴ」を入力
  3. 「置換後の文字列」に「バ」「ビ」「ブ」等を入力
  4. 「すべて置換」をクリック

逆にバ行からヴ表記に変更したい場合も同様の手順で可能です。

 

 

プログラミングでの「ヴ」の扱い

文字コードの指定

プログラムで「ヴ」を扱う場合、文字コードの指定が重要です。

Python

# ファイルの先頭に文字コード宣言
# -*- coding: utf-8 -*-

text = "ヴァイオリン"
print(text)

# ひらがなの「ゔ」
hiragana_vu = "ゔぁいおりん"
print(hiragana_vu)

JavaScript

// HTML側でUTF-8を宣言
// <meta charset="UTF-8">

const text = "ヴァイオリン";
console.log(text);

// 文字コードで指定
const vu = "\u30F4"; // カタカナのヴ
const hiragana_vu = "\u3094"; // ひらがなのゔ

Java

// ファイルをUTF-8で保存
public class VuTest {
    public static void main(String[] args) {
        String text = "ヴァイオリン";
        System.out.println(text);
        
        // Unicodeエスケープシーケンス
        String vu = "\u30F4"; // カタカナのヴ
    }
}

データベースでの保存

データベースに「ヴ」を保存する際の注意点:

  1. MySQL:
    • 文字セットを utf8mb4 に設定
    • CREATE DATABASE dbname CHARACTER SET utf8mb4 COLLATE utf8mb4_unicode_ci;
  2. PostgreSQL:
    • デフォルトでUTF-8に対応
    • CREATE DATABASE dbname ENCODING ‘UTF8’;
  3. SQLite:
    • デフォルトでUTF-8に対応

正規表現でのマッチング

「ヴ」を含む文字列を検索する正規表現:

# Python
import re

# カタカナの「ヴ」を含む文字列を検索
pattern = r'ヴ[ァィゥェォャュョ]?'
text = "ヴァイオリンとバイオリン"
matches = re.findall(pattern, text)
print(matches)  # ['ヴァ']

# ひらがなの「ゔ」を含む文字列を検索
pattern_hiragana = r'ゔ[ぁぃぅぇぉゃゅょ]?'

 

印刷物での「ヴ」の扱い

フォントによる表示の違い

印刷物では、フォントによって「ヴ」の見た目が異なる場合があります。

  • 明朝体:濁点が小さめで上品な印象
  • ゴシック体:濁点が大きめではっきりした印象
  • 教科書体:手書き風で親しみやすい印象

印刷会社への入稿時の注意

  1. PDFで入稿:フォントを埋め込んだPDF形式が最も安全
  2. アウトライン化:Illustratorなどではフォントをアウトライン化
  3. 環境依存文字チェック:ひらがな「ゔ」は避け、カタカナ「ヴ」を使用
  4. 校正時の確認:初校で「ヴ」が正しく印刷されているか必ず確認

 

教育現場での「ヴ」の扱い

小学校での指導

文部科学省の学習指導要領では、「ヴ」について以下のように扱われています。

  • 小学校では基本的に「バ行」表記を使用
  • 外来語の表記として「ヴ」が存在することを紹介する程度
  • ひらがなの「ゔ」は教えない(環境依存文字のため)

中学・高校での指導

  • 国語科:「ヴ」の存在と用法を説明
  • 英語科:英語の [v] 音と日本語の「ヴ」の対応を教える
  • 音楽科:「ヴァイオリン」「ヴィオラ」など楽器名で使用

日本語教育での扱い

外国人に日本語を教える際の「ヴ」の扱い:

  1. 初級レベル:バ行で代用可能と教える
  2. 中級レベル:「ヴ」の存在と基本的な使い方を紹介
  3. 上級レベル:場面に応じた使い分けを指導

 

 

「ヴ」に関する豆知識

「ヴ」を含む有名な言葉

日本で広く使われている「ヴ」を含む言葉の例:

  • 人名:ベートーヴェン、ダ・ヴィンチ、ヴィクトリア女王
  • 地名:ヴェネツィア、ヴァチカン、ヴェルサイユ
  • ブランド:ルイ・ヴィトン、ヴァレンティノ、ヴェルサーチ
  • 楽器:ヴァイオリン、ヴィオラ、ヴィオロンチェロ
  • その他:ヴィーナス、ヴァンパイア、ヴォーカル

世界の「V」音表記

他の言語ではどのように「V」音を表記しているか:

  • 韓国語(ハングル):ㅂ(b音)で代用、または외(ウィ)を使用
  • 中国語(簡体字):威(ウェイ)など、ピンインで v を使用
  • アラビア語:ف(f音)で代用することが多い
  • タイ語:ว(w音)で代用

日本語の「ヴ」は、V音を持たない言語が外来語を取り入れる際の工夫の一例です。

「ヴ」が使われ始めた歴史的文献

「ヴ」が日本で使用され始めた主な文献:

  • 1866年:福澤諭吉『西洋事情』で「ヴ」を使用
  • 1872年:文部省が学制を発布、外来語表記の議論が活発化
  • 1900年代初頭:新聞・雑誌で徐々に「ヴ」が使用され始める
  • 1946年:現代かなづかいの制定、「ヴ」の使用が拡大

 

まとめ:「ヴ」を使いこなすために

この記事で学んだこと

  1. 基本の入力方法:V + U で簡単に入力できる
  2. 環境依存文字の理解:ひらがな「ゔ」は文字化けリスクあり
  3. 場面に応じた使い分け:ビジネスではカタカナ「ヴ」、一般文書ではバ行も検討
  4. トラブル対策:UTF-8を使用し、フォントに注意
  5. 歴史と背景:明治時代から続く外来語表記の工夫

「ヴ」使用のゴールデンルール

  1. 読者を第一に:読者が読みやすい表記を選ぶ
  2. 一貫性を保つ:同じ文書内では表記を統一する
  3. 環境を確認:共有相手の環境で正しく表示されるか確認
  4. 代替案を用意:文字化けリスクがある場合はバ行表記も併記
  5. フォーマルさを考慮:公的文書ではバ行表記が無難

最後に

「うに点々(ゔ・ヴ)」の入力は、V + U という簡単な操作でできます。しかし、その使用には文字コード、環境依存、読者層など、様々な配慮が必要です。

この記事で紹介した方法とポイントを押さえれば、どんな場面でも適切に「ヴ」を使いこなすことができます。困ったときは、このページをブックマークして参照してください。

あなたの文書作成がより円滑になることを願っています。

著者
古見遊 正

流通業で働きながら、2005年からWindowsを使い続けている80年代生まれのサラリーマン。ExcelとPowerPointを極め、仕事の効率化を追求中。苦手だったWordも克服中!Excelを使いこなせるだけで周囲から『神扱い』されるけれど、そのせいで『システムに詳しい人』だと勘違いされがち。でも、それが新しい知識を得るきっかけになった。そんな経験を活かして、Excel・PowerPoint・Word・Windowsの時短ワザ&仕事術を発信中!

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