
BoxドライブでExcelを開こうとすると「ファイル名が長すぎます。・・・」というエラーが表示される問題の完全解決ガイドです。
結論:今すぐ試せる最速の解決方法
原因:ファイル名の長さではなく、Boxの共同編集機能(Box for Microsoft Office)が原因です。
解決策:Excelの「ファイル」→「アカウント」→「接続済みサービス」からBoxを削除するだけ! それでも直らなければ、Box WEBにログインして、統合→右上のアカウントの下の「マイ統合」→ 削除
この設定変更だけで、ファイル名やフォルダ構造を変更することなく、すべてのExcelファイルが正常に開けるようになります。
Boxが初めて導入された場合は、まずこのトラップがあることを覚悟しておきましょう。このOffice連携機能を入れると後々、様々な不具合が出ます。(プロビジョニングの問題で開けません、ファイル名が変更されました、など、とにかく普通にファイルを開くことすら難しいエラーが頻発します)
それに、いくら時間が惜しいからといって、共同同時編集をしようとすること自体が、ファイル内のデータを壊しかねない事態になります。所定のフォーマットにアンケートを記入する、といった簡潔な処理以外、共同編集作業はそもそもデータ処理の観点からは不向きだと思います。
だからこそ、昔のExcelに当たり前にあった「ブックの共有機能(同時編集)」がレガシーになったのだ、と考えられます。

※ちなみに、Boxは一見、堅牢で便利なように見えますが、
普段使用しているファイルがある日突然削除されてしまって、検索しても見当たらない、Boxのゴミ箱にも見当たらない、ということが2025年12月時点では起こりうる現象です。
よって重要なファイルは物理的なストレージ(共有ドライブやデスクトップ、USBメモリ)に保存しながら使うことを強くお勧めします。
私の場合は、Excelで作成していたToDoリストがある日突然消えて復旧ができない事態に陥り大変な目に逢いました。Boxには、共有ドライブなどでよくあるバックアップ機能(フォルダ内ごと過去時点でのバックアップ履歴)がないため、ある時ファイルが消えてゴミ箱にも見当たらなかったら飛んでもない憂き目に合うのです。。
📌 なぜBoxだけでこのエラーが起きるのか
エラーの正体:共同編集機能の制約
このエラーは、BoxがOfficeファイルをクラウド上で同時編集できるようにする「Box for Microsoft Office」機能によって発生します。具体的には次のような仕組みです。
- Boxは独自の厳格なファイル命名ルールを持っている(ファイル名255文字、パス全体207文字制限)
- ExcelがBoxの共同編集機能に接続しようとすると、Boxのルールが強制的に適用される
- ファイル名自体は短くても、フォルダ階層を含めたパス全体が207文字を超えるとエラーになる
2025年12月に急増した背景
2025年12月10日のWindowsアップデート以降、このエラー報告が急増しました。
- Excelビルドバージョン 2511(16.0.19426.20076)以降で発生
- Windows 11 + Microsoft 365 + Box Driveの組み合わせで特に顕著
- Box社によると、ExcelのバージョンアップでBox for Microsoft Officeとの互換性に問題が生じている
✅ 解決策1:Excel側で接続サービスを削除(最もおすすめ)
手順:3ステップで完了
- Excelを起動し、「ファイル」タブをクリック
- 「アカウント」を選択
- 「接続済みサービス」セクションで「Box」を見つけ、「削除」をクリック
この方法のメリット
- Boxの共同編集機能による制限から完全に解放される
- ファイル名やフォルダ構造を変更する必要がない
- すべてのExcelファイルで効果がある
- 即座に効果が現れる
⚠️ 注意点
この設定後は、Box上でのExcelファイルのリアルタイム共同編集ができなくなります。ただし、通常のファイル保存・アップロード・ダウンロードは問題なく動作します。共同編集が必要な場合は、Office Onlineを使用できます。

もしBoxをこれから組織に導入しようとする際は、まず管理者権限で、Box for Officeを無効にすることを強く推奨します。そうしないと膨大な問い合わせがシステム部門に集中して辟易とすることになります。
✅ 解決策2:Box Driveの再ログイン
企業環境での対処法
管理者がBox for Microsoft Office共同編集機能を無効化した場合、以下の手順で設定を反映させます。
- タスクバーのBoxアイコンを右クリック
- 「ログアウト」を選択
- 再度Box Driveにログイン
これにより、管理者側の設定変更が反映され、毎回ユーザー認証を求められる問題も解消されます。
✅ 解決策3:ファイルパスを短縮する
Box接続を維持したい場合の方法
どうしてもBox for Microsoft Office機能を使い続ける必要がある場合は、以下の方法でパスを短縮します。
1. ファイル名を短くする
- ❌ 「2025年度第4四半期営業部売上実績詳細レポート_最終版_修正済み.xlsx」
- ✅ 「2025Q4売上.xlsx」
2. フォルダ階層を浅くする
- ❌ 「C:\Users\username\Box\部署名\2025年度\第4四半期\営業部\レポート\」
- ✅ 「C:\Users\username\Box\2025Q4\」
3. ファイルをルートに近い場所に移動する
パス制限の詳細
- Windowsの標準パス制限:260文字
- Boxの制限:ファイル名255文字、パス全体207文字(Excel使用時)
- Box Driveは長いパスに対応していますが、Excel側の制限により問題が発生します
✅ 解決策4:Office Onlineで開く
手順
- Boxウェブインターフェースでファイルを右クリック
- 「Office Onlineで開く」を選択
- ブラウザ上でExcelが起動し、編集可能に
メリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| ✅ パスの長さに関係なく開ける ✅ 共同編集が可能 | ❌ マクロやVBAが動作しない ❌ 一部の高度な機能が使えない ❌ アドオン(Adobe PDF、Docuworksなど)が使えない |
❌ 解決策5:保護ビューの無効化(非推奨)
⚠️ セキュリティリスクがあるため推奨しません
Excelの「ファイル」→「オプション」→「トラストセンター」→「保護ビュー」から設定を変更できますが、セキュリティリスクが高まるため、企業環境では絶対に避けるべきです。
📝 Boxのファイル命名ルールと特殊文字の問題
Boxで使えない文字・ルール一覧
| 制約項目 | 詳細 |
|---|---|
| ファイル名の長さ | 255文字以内 |
| 使用禁止文字 | < > : ” / \ | ? * または[]角括弧も危険 |
| 先頭・末尾 | スペース禁止 |
| 特殊な名前 | 「.」と「..」は使用不可 |
| 大文字・小文字 | 区別されない(「Test」と「test」は同じ扱い) |
旧字体・外字・特殊記号の問題
Boxは基本多言語面(BMP)の文字しかサポートしていないため、以下のような問題が発生します。
- 「𠮷田」「髙橋」などの旧字体や異体字でエラーが発生
- 角括弧「[」「]」を含むファイル名でクラウド連携トラブルが発生
- これらの文字を含むファイルは、アップロードできなかったり、文字化けしたりする
実際に起きる問題例
- ファイルが突然削除され、ゴミ箱にも見当たらない(実は文字化けにより別の名前で保存されている)
- ファイル名に旧字体を使うと、アップロードエラーが消えない
- 角括弧を使うと、Excelでリンクエラーが発生する
例:問題のあるファイル名
- ❌ 「[2025年度]売上レポート.xlsx」
- ✅ 「2025年度-売上レポート.xlsx」
💡 推奨:トラブルを防ぐファイル命名ルール
企業での運用ルール例
1. ファイル名は半角英数字 + ハイフン「-」 + アンダースコア「_」のみ
- ✅ OK:「2025-Q4_Sales_Report.xlsx」
- ❌ NG:「[2025年度]売上レポート(最終版).xlsx」
2. 日本語を使う場合は常用漢字のみ
- 旧字体(𠮷、髙など)は使わない
- 人名も「吉田」「高橋」と標準的な漢字で統一
3. ファイル名は30文字以内
フォルダ階層が深い場合でも安全に保つため
4. 角括弧「[ ]」は使わず、ハイフン「-」で代用
⚠️ Box利用時のその他の注意点
Boxの制限一覧
- ファイルパス全体:Windowsでは通常260文字まで
- Excelファイルを開く場合:パス全体で256文字(Mac環境)
- 同じフォルダ内に同名ファイルは作成不可(大文字・小文字・アクセント記号を区別しない)
- Windows UWPアプリ(フォトアプリなど)はBox Driveで使用不可
Boxが適さないファイルの例
- 重要な業務ファイル(予期せぬ削除や文字化けのリスクあり)
- マクロやVBAを多用するExcelファイル
- 複雑なフォルダ階層に保存する必要があるファイル
- 旧字体・外字を含むファイル名のファイル
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. ファイル名を変えても「ファイル名が長すぎます」エラーが出る
A. ファイル名だけでなく、フォルダパス全体の長さが問題です。フォルダ階層を浅くするか、「接続済みサービス」からBoxを削除してください。
Q2. Boxの共同編集機能を削除しても大丈夫?
A. はい、問題ありません。通常のファイル保存・編集・共有は正常に動作します。ただし、リアルタイムでの複数人同時編集ができなくなります。必要な場合はOffice Onlineを使用してください。
Q3. ローカルドライブや他のクラウドストレージでは問題ないのに、Boxだけエラーが出る理由は?
A. Boxは独自の厳格なファイル命名ルールと、Office共同編集機能による制約があるためです。OneDriveやDropboxとは異なる制限を持っています。
Q4. このエラーはいつ修正される?
A. Box社が現在調査中ですが、修正時期は未定です。当面は「接続済みサービス」からBoxを削除する回避策が最も確実です。
Q5. Excelを開くたびにユーザー認証を求められる
A. 管理者がBox for Microsoft Office共同編集機能を無効化した場合に発生します。Box Driveからログアウト→再ログインすることで解消されます。
📌 まとめ:Boxの制限を理解し、適切に運用しよう
「ファイル名が長すぎます」207文字制限エラーは、Boxの共同編集機能による制約が原因であり、実際のファイル名の長さとは直接関係ありません。
最も効果的な解決策
- Excelの「接続済みサービス」からBoxを削除(即効性あり)
- ファイル命名ルールを見直し、旧字体・角括弧などを避ける
- フォルダ階層を浅く保つ
Boxは便利なクラウドストレージですが、ファイル命名に関する制約が厳しいため、重要なファイルを保存する際は十分な注意が必要です。日々の業務では、上記の運用ルールを社内で共有し、トラブルを未然に防ぐことが重要です。
この記事で紹介した方法を試しても解決しない場合は、Box社のサポートに問い合わせることをおすすめします。











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