WindowsのWi-Fiが遅い原因はルーターだった|83Mbps→340Mbpsに改善した実例

「Windowsでネットが遅い」「同時接続すると一気に重くなる」と感じていませんか?
ふと環境を見やると、家族や社員が増えてスマホやPCのWi-Fi接続台数が増えている……そんなケースも多いはずです。

実はこの問題、回線やPC性能ではなく、Wi-Fiルーターの処理能力(配り方)が原因のことがあります。

本記事では、実際にWindows PC:83Mbps → 340Mbps、スマホ:38Mbps → 270Mbpsまで改善した事例をもとに、原因と対処法を具体的に解説します!

 

症状:同時接続で極端に遅くなる

  • 1人で使うと気にならない
  • 複数人で使うと一気に遅くなる
  • Web・動画・クラウドすべて重い
  • 電子レンジ使用時にWi-Fiが不安定になる

このような場合、単純な回線速度ではなく、通信の“さばき方”に問題がある可能性が高いです。

 

環境(再現性のため公開)

  • 回線:NTT系 光回線(ギガ対応)
  • 機器:PR-400MI(ホームゲートウェイ)+GE-ONU
  • 間取り:3LDKアパート
  • 症状:同時接続で速度低下・不安定

この構成は、日本の家庭でもよくあるパターンです。

 

結論:原因は「回線」ではなく「ルーターの処理能力」

最初は「回線が遅いのでは?」と疑いましたが、結論は違いました。

原因はPR-400MIのWi-Fi性能(特に同時接続耐性)でした。

つまり、

回線はある程度速いが、各端末への“配り方”がボトルネックになっていたという状態です。

 

WindowsでWi-Fiが遅いときのチェックポイント

  • 同時接続時だけ遅くなる → ルーターの処理能力を疑う
  • 1人でも遅い → 回線やPC側の問題の可能性
  • 特定の時間帯だけ遅い → 回線混雑の可能性

 

実際にやった対処

行ったのはシンプルで、以下の2点です。

  • 外付けWi-Fiルーターを追加(Wi-Fi 7対応)
  • 新ルーターをAP(ブリッジ)モードで接続

接続イメージ:

壁 → PR-400MI →(LAN)→ 新ルーター → Wi-Fi

※重要:LANポート同士で接続(WANではない)

なお、最初はWANポートに接続してしまい、「Wi-Fiはつながるがネットが不安定」という状態になりましたが、LANポート同士に接続することで解決しました。

結果:大幅な速度改善(実測)

WindowsのWi-Fiが遅い原因はルーターだった

  • Windows PC:83Mbps → 340Mbps

Wi-Fi入れ替え前の回線スピード 83Mbps

↓↓↓

Wi-Fi入れ替え前の回線スピード 340Mbps

(※なお調子がいいと400Mbps超えます)

インターネット回線の速度テスト | Fast.com で計測

 

  • スマホ:38Mbps → 270Mbps

iPhoneのスマホもこの劇的改善!

スマホ端末 38Mbps→270Mbps

スマホ端末 38Mbps→270Mbps

大幅な速度改善となりました。

特に体感で大きかったのは以下です:

  • 同時接続時でも速度が落ちにくい
  • 動画・クラウドが安定
  • 切断・遅延が大幅に減少
  • 電子レンジ使用時でも影響なし!

 

なぜこれで改善したのか

今回の本質はここです。

  • 回線:全体の帯域(問題なし)
  • ルーター:その帯域を各端末に分配

古いルーターはこの「分配処理」が弱く、同時接続で詰まります。

新しいルーターにすることで、通信のさばき方が改善され、速度が安定しました。

 

よくある失敗(重要)

  • AP(アクセスポイント)モード(※ブリッジモード)にしていない(=二重ルーター)
  • WAN(INTERNET)ポートに接続している
  • 設定変更後に再起動していない(PCでWi-Fiを変えたあとは一度再起動が望ましいです)

この場合、「Wi-Fiはつながるがネットが不安定」という状態になります。

 

おすすめ設定(実用)

  • 普段は5GHzを使用(高速・安定)
  • 遠い部屋のみ2.4GHzを併用(壁が多い・水回りを挟む場合など)
  • SSIDは分ける(5G / 2.4G)

電子レンジ使用時の切断もほぼ解消され、日常のストレスが大きく減りました。

 

Wi-Fi 7は必要か?

  • Wi-Fi 6でも十分改善する
  • Wi-Fi 7は「余裕があれば」レベル

※端末側が対応していないと性能は活かせません。将来の買い替え予定がある場合のみ検討でOKです。

今回の改善の本質は、規格ではなく“ルーターの処理能力”です。

ちなみに私が今回買ったのはこちらです。

ELECOM 無線LANルーター WRC-BE36QS-B

WRCBE36QSB

 

 

まとめ

WindowsのWi-Fiが遅い原因は、回線ではなくルーターであることがあります。

  • 同時接続で遅くなる → ルーター疑う
  • 古いホームゲートウェイ → 外付けルーターで改善
  • APモード運用がポイント

特に、古いホームゲートウェイ(PR-400MIなど)を使用している場合は、外付けルーターの追加だけで大きく改善する可能性があります。

「Windowsマシンの不良」「回線が遅い」と決めつける前に、通信の“配り方”を見直すことで、コストをかけずに大きく改善できるケースがあります。


※関連:クラウド利用時の遅さはネットワークが原因のことがあります。OneDriveやExcelの遅さに悩んでいる方は、通信環境もあわせて見直してみてください。

 

※最後に補足です

補足:Wi-Fiの電波が「非常に強いのに遅い」理由をたとえで解説

「Wi-Fiの電波は“非常に強い”と出ているのに、なぜか遅い」 ※私の場合、遅いはずのPR-400MIが ”非常に強い電波”として端末が認識表示していました。

この現象は、Wi-Fiの仕組みを“配送”にたとえると分かりやすくなります。

  • 電波の強さ → 届け先までの距離(近いほど強い)
  • 回線速度 → 道路の広さ(通信できる総量)
  • Wi-Fi機能(アクセスポイント) → 荷物を運ぶ手段

例えば、こんな状態です。

「配送拠点は近い(電波は強い)」
「道路も広い(回線は速い)」
「でも運び手が非効率(人力の飛脚かトラックか)」

この場合、距離も近く道路も空いているのに、荷物はなかなか届きません。

今回の構成では、PR-400MI自体はルーターとして動作していますが、内蔵のWi-Fi機能(無線部分)がボトルネックになっていました。

そこで、外付けルーターをアクセスポイント(AP)として使うことで、

「古い無線機能 (飛脚)→ 高性能な無線機能(トラック)」

に置き換えた結果、速度が大幅に改善しました。

なお、有線接続はこの例でいうと、

「専用の高速道路を貸切で走る大型トラック」

のようなものです。最も安定して高速になります。

Wi-Fiは「電波の強さ」だけで判断せず、“どれだけ効率よく運べるか(無線性能)”で考えることが重要です。

著者
古見遊 正

流通業で働きながら、2004年からWindowsを使い続けている80年代生まれのサラリーマン。ExcelとPowerPointを極め、仕事の効率化を追求中。苦手だったWordも克服中!Excelを使いこなせるだけで周囲から『神扱い』されるけれど、そのせいで『システムに詳しい人』だと勘違いされがち。でも、それが新しい知識を得るきっかけになった。そんな経験を活かして、Excel・PowerPoint・Word・Windowsの時短ワザ&仕事術を発信中!

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